Clash for Androidの使い方|購読追加とノード変更ガイド
インストール後に迷いやすいClash for Androidの基本操作を、初心者向けに順番に紹介します。購読リンクを登録してプロファイルを更新し、通信速度を確認しながら使いたいノードと動作モードを選べるようになります。
Clash for Androidを使い始める前に確認すること
Clash for Androidは、Android端末の通信をプロキシノードへ振り分けるためのクライアントです。アプリをインストールしただけでは接続先のノードは表示されず、サービス提供者から発行されたサブスクリプションリンクをプロファイルとして追加する必要があります。現在はクライアントによって画面名や対応カーネルが異なり、Clash for Android系の画面を採用したアプリ、mihomoカーネルを搭載したアプリなどが存在します。そのため、以下の説明では「Profiles」「Proxies」「Settings」に相当する画面を探しながら操作してください。
最初に用意するものは、Android 8.0以降を搭載した端末、インストール済みのClash系クライアント、そして有効なサブスクリプションURLです。サブスクリプションURLは、単なるウェブページのアドレスではなく、ノード情報や設定ファイルを取得するための認証情報を含むURLです。第三者へ転送したり、公開チャットやスクリーンショットに掲載したりしないでください。漏洩した場合は、サービス提供者の管理画面でリンクを再発行し、古いリンクを無効化する必要があります。
- アプリの入手元を確認する。端末のAndroidバージョンとCPUアーキテクチャに合った正式な配布パッケージを選び、出所が不明な改変版は避けます。
- 他のVPNを一度停止する。Androidでは通常、同時に有効化できるVPNサービスは1つだけです。別のVPNや広告ブロッカーが動作していると、ClashのVPN接続を開始できない場合があります。
- 日時を自動設定にする。端末の時刻が大きくずれていると、TLS証明書の検証に失敗し、購読の取得やノード接続がエラーになることがあります。
- バッテリー制限を確認する。画面ロック後にAndroidがアプリを停止すると、接続が切れたり、購読の自動更新が実行されなかったりします。
URLの共有と貼り付けに注意
サブスクリプションURLはパスワードに近い扱いが必要です。コピー時に前後の空白や改行が入ると取得に失敗するため、URL全体を一度にコピーしてください。メールやメモアプリを経由する場合も、URLが自動的に短縮されていないか確認します。
サブスクリプションを追加してプロファイルを取得する
Clash for Androidでノードを表示するには、まずプロファイルを追加します。プロファイルは、ノード、プロキシグループ、ルール、DNSなどをまとめた設定ファイルです。サブスクリプションURLを登録すると、アプリがそのURLへアクセスして最新の設定を取得します。画面によって「Profiles」「設定」「Subscriptions」「プロファイル」など表記が異なりますが、URLを登録する入力欄があるページを開けば操作できます。
- サービス提供者の管理画面からサブスクリプションURLをコピーします。URLの先頭から末尾まで選択されていることを確認してください。
- Clash for Androidを起動し、「Profiles」または「プロファイル」画面を開きます。
- 右上の追加ボタン、または「+」「URLから追加」に相当する項目をタップします。
- URL欄へリンクを貼り付け、必要であれば「名前」に分かりやすい名称を入力します。例として「Main subscription」のような一般的な名前を使えます。
- 保存または確認をタップし、プロファイル一覧に追加された項目の更新ボタンを押します。
- ダウンロードが完了したら、そのプロファイルをタップして有効化します。チェックマーク、色の変化、または「Active」表示が有効化の目印です。
プロファイルを追加しただけでは、必ずしも通信に使用されるとは限りません。取得したプロファイルを選択してアクティブにし、その後「Proxies」画面でプロキシグループを選ぶ必要があります。複数のプロファイルを登録している場合、古いプロファイルを有効にしたまま新しいものを更新しても、ノード一覧やルールは切り替わりません。
更新に失敗したときは、まずURLの期限、通信量の上限、アカウントの状態をサービス提供者側で確認します。次に、端末のブラウザでそのURLへアクセスできるかを確認してください。ブラウザでファイルが取得できても、購読形式がClashに対応していない場合があります。サービス提供者が「Clash」「YAML」「mihomo」などの形式を指定している場合は、Androidクライアントに適した形式を選びます。
ノード一覧を確認して接続先を切り替える
プロファイルを有効にすると、「Proxies」または「プロキシ」画面にプロキシグループが表示されます。よくある構成では、最上部に「Proxy」「手動選択」「自動選択」などのグループがあり、その内部に複数のノードが並びます。ここでノード名をタップすると、以後そのグループから出る通信の接続先が変更されます。
ノード名に表示される国名や都市名は、物理的な場所や実際の速度を完全に保証するものではありません。重要なのは、遅延、パケットロス、接続の安定性、利用するサービスとの相性です。グループに「URL-Test」「Auto」「自動選択」がある場合は、クライアントがテストURLへの応答時間を比較して候補を選びます。ただし、遅延が最も小さいノードが動画再生や大容量通信でも最速とは限りません。
- 手動選択グループ:利用者が特定のノードを固定します。接続先を明確に管理したい場合に向いています。
- URL-Testグループ:指定されたテストURLへの応答時間を比較します。定期的に結果が変わるため、速度よりも自動切り替えを重視する場合に便利です。
- Fallbackグループ:現在のノードが利用できない場合に、別の候補へ切り替えます。障害時の継続性を重視する構成です。
- Load-Balanceグループ:複数ノードへ通信を分散します。サービス側の仕様によっては、接続元が変化してログイン状態やセッションに影響することがあります。
ノードを切り替えた後は、ブラウザや対象アプリを一度再読み込みします。既存のTCP接続やQUIC接続は、ノードを変更してもその場で新しい経路へ移らないことがあります。動画やウェブページが以前のノードを使い続ける場合は、アプリを終了して再起動するか、Clashの接続一覧から該当接続を閉じてください。
実際にノードを変更して動作を確認する手順
ここでは、サブスクリプションを追加した後に、1つのノードを選び、通信がそのノードを通っているか確認する流れを説明します。速度だけを見て判断するのではなく、接続状態と出口情報を順番に確認することが大切です。
- 「Profiles」で使用したいプロファイルが有効になっていることを確認し、更新日時が古すぎないか確認します。
- 「Proxies」を開き、メインのプロキシグループを選択します。ノードが多い場合は、地域名やプロトコル名を手がかりに候補を絞ります。
- 候補ノードを1つタップし、選択状態になったことを確認します。自動選択グループを選んでいる場合は、その内部のノードを選択します。
- ホーム画面へ戻り、VPN接続スイッチをオンにします。Androidの「VPN接続のリクエスト」が表示されたら、内容を確認して許可します。
- ブラウザで通常のウェブページを開き、Clashの接続ログにリクエストが表示されるか確認します。
- IP確認ページで出口IPの地域を確認し、選択したノードの想定地域と大きく異ならないか確認します。
- 接続が遅い場合は、同じ手順で別のノードへ変更し、読み込み時間、動画の開始時間、切断の有無を比較します。
テストの際は、ノードごとに同じウェブページ、同じネットワーク、できるだけ近い時間帯を使います。モバイルデータ通信とWi-Fiを途中で切り替えると、ノードの性能ではなく回線条件の差を測ることになります。また、速度測定アプリの数値はテストサーバーとの距離や混雑状況に左右されるため、1回の測定だけで最適なノードを決めないでください。
確認する順番を固定する
「ノード選択済み」「VPN接続済み」「ログに通信がある」「出口IPが想定どおり」の4点が揃って、初めて経路が正常だと判断できます。ノードを選んだだけ、またはVPNアイコンが表示されたという理由だけで、すべての通信が意図した経路に入ったとは限りません。
VPN接続と動作モードを使い分ける
Clash for Androidでは、AndroidのVPNサービスを利用して端末全体の通信を取り込む方式が一般的です。ホーム画面の接続スイッチをオンにすると、端末上部にVPNアイコンが表示されます。これはClashがVPNインターフェースを確立したことを示しますが、特定のアプリが独自の暗号化DNSや独自VPNを使っている場合、その通信が通常のルールどおりに処理されないことがあります。
動作モードには、一般的に「ルール」「グローバル」「ダイレクト」があります。ルールモードは設定ファイルのrulesに従って、国内通信をDIRECT、その他をプロキシグループへ送る方式です。普段の利用では最も扱いやすく、サービスごとの振り分けも可能です。グローバルモードは、原則として選択したプロキシグループへ通信を送ります。購読更新が直接接続で失敗する場合や、ルールの問題を切り分ける場合に一時的に使えます。ダイレクトモードはすべての通信を直接接続するため、Clashを経由した接続確認や、プロキシを使わない状態との比較に利用します。
常にグローバルモードにしておけば速くなるとは限りません。国内サービスまで遠いノードを経由すると、遅延が増えたり、動画配信やゲームで地域判定が変わったりします。反対に、ルールモードでもルールが古い場合は、想定したサービスがDIRECTへ送られることがあります。問題が起きたときはモードだけを頻繁に変えるのではなく、接続ログで対象ドメインのポリシーを確認してください。
Android特有の制限とバッテリー設定
AndroidのVPN機能は、端末内で同時に1つのVPNしか動かせません。別のVPN、ファイアウォール、通信監視アプリがVPNインターフェースを占有していると、Clashは起動しても通信を取り込めません。また、メーカー独自の省電力機能がバックグラウンドプロセスを停止することもあります。設定アプリの「バッテリー」「アプリのバッテリー使用量」からClashを開き、「制限なし」または同等の設定を選択してください。
自動起動、通知の常駐、バックグラウンド通信の許可は、端末やAndroidのバージョンによって名称が異なります。通知を完全に禁止すると接続状態を見分けにくくなるため、常駐通知は必要な情報として残すほうが安全です。外出時にモバイルデータを使う場合は、購読の自動更新やURL-Testの通信がデータ容量を消費する可能性も確認しておきます。
購読更新とよくあるトラブルの対処
サブスクリプションの更新は、ノードの追加、削除、サーバーアドレスの変更、ルールの更新を反映する操作です。プロファイル一覧の更新アイコンをタップして手動更新できるほか、クライアントによっては更新間隔を設定できます。更新中にプロファイルを削除したり、アプリを強制終了したりすると、設定が壊れたように見える場合があるため、完了表示が出るまで待ちます。
| 症状 | 主な原因 | 確認すること |
|---|---|---|
| プロファイルを取得できない | URLの期限切れ、入力ミス、接続先へのアクセス不可 | URL全体、アカウント状態、日時、現在のネットワークを確認する |
| プロファイルはあるがノードがない | 形式が非対応、取得内容が空、プロファイルが未選択 | Clashまたはmihomo向けの購読形式を選び、プロファイルを有効化する |
| VPNをオンにできない | 別のVPNが動作中、Android権限を拒否した | 他のVPNを停止し、VPN接続リクエストを再度許可する |
| 接続後もサイトが開かない | ノード障害、ルールミス、DNSまたはMTUの問題 | 別ノード、グローバルモード、接続ログの順に切り分ける |
| 画面ロック後に切断される | バッテリー最適化やバックグラウンド制限 | Clashをバッテリー制限の対象外に設定する |
特定のノードだけ接続できない場合は、プロファイル全体を何度も削除して再登録する必要はありません。まず別ノードを選び、同じ症状が発生するか確認します。すべてのノードで失敗するなら、購読期限、端末の時刻、ネットワーク側の制限、クライアントのカーネル対応状況を確認します。一部のプロトコルにだけ対応していない場合は、古いClashカーネルを搭載したクライアントではなく、mihomo対応クライアントを選ぶ必要があります。
よくある質問
ノードを選んだのに通信先が変わりません
ノード選択後にVPN接続がオンになっているか、メインプロキシグループ自体が別の自動選択グループを参照していないか確認してください。既存の接続は以前のノードを維持することがあるため、対象アプリを再起動してから接続ログと出口IPを確認します。
サブスクリプションはどのくらいの頻度で更新すべきですか
ノード障害や設定変更があったときは手動更新で十分です。自動更新を短い間隔に設定すると、取得回数とデータ通信量が増えます。サービス提供者が指定する更新間隔がある場合は、その指示を優先してください。
常にグローバルモードを使っても問題ありませんか
技術的には利用できますが、すべての通信がプロキシへ送られるため、遅延、通信量、地域判定に影響することがあります。通常はルールモードを使い、接続経路の確認やトラブル切り分けが必要なときだけグローバルモードへ切り替える方法が扱いやすいです。
画面ロック後に接続が切れるときはどうしますか
Androidのバッテリー最適化からClashを除外し、バックグラウンド通信と自動起動を許可します。端末メーカー独自の省電力設定にも同じ項目がある場合があります。それでも切断される場合は、アプリの通知を許可し、VPN接続が維持されているか確認してください。
Clash クライアントをダウンロード
通信振り分けを行うには、まずクライアントが通信を引き継ぐ必要があります。ダウンロードセンターでお使いのプラットフォームのクライアントを選び、チュートリアルに戻ってシステムプロキシまたは TUN の引き継ぎを完了させてください。